恋のつぼみ
「もうっ、はっきり言ってよ!」
「じゃあ・・・・」
敬太の真っ直ぐな視線が美紗の瞳を捕らえる
「俺は・・・・美紗が好きだよ。」
そんな・・・好きだなんて
「信じられるわけないじゃん!」
「えぇっ!!」
「だって、敬太は田宮くんを紹介したりするし。」
あれ、すごいショックだったんだから!
「あー、田宮には悪いと思ったんだけど。
俺、美紗のこと諦めようと思ったんだ。」
「ど、どうして!?」
「この関係を大切にしたかったから。」
寂しそうに笑う敬太
「そんな、私は勇気を出して告白しようとしたのに!
敬太のいくじなし!」
そんな傷ついたような顔しないでよ
「ごめんな。けど、俺誓うから。
美紗に誓って、ずっと一緒にいるから。」
「・・・・敬太。」
「美紗・・・・・・、勇気でなくてごめん。
臆病でごめん。
でも、俺は美紗がずっと好き。
これからもずっと好きだ。
俺が美紗を幸せにしたい。」