恋のつぼみ



「大丈夫?ゆう。」

めいが心配そうに聞く

「ぅん、やっぱりドキドキするけど。
みんながいるから、がんばるね。」

友達に心配なんてかけていられない

この恋は私次第で動きだすんだ

私が、勇気をだして告白すればいいんだ


「ゆう、上手くいくこと願ってるからね。」

「美紗も、ずっと心で応援してるから。」

千秋と美紗が私の両手を握り、なにやら、パワーを送ってくれる


そうして、大好きな3人に見送られ
私はあの人のもとに向かった・・・・









ゴクッと生唾を飲み込み、ドアノブを回す

昨日までは普通に開けていたこのドアも今は、私の心のように重い


「おはようございます!」

「おはよう、ゆうちゃん。」


いつもの会話を交わす、私とあの人


ここは、私のバイト先のパン屋さん

あの人はこのバイトの先輩





< 4 / 39 >

この作品をシェア

pagetop