恋のつぼみ
「大丈夫?ゆう。」
めいが心配そうに聞く
「ぅん、やっぱりドキドキするけど。
みんながいるから、がんばるね。」
友達に心配なんてかけていられない
この恋は私次第で動きだすんだ
私が、勇気をだして告白すればいいんだ
「ゆう、上手くいくこと願ってるからね。」
「美紗も、ずっと心で応援してるから。」
千秋と美紗が私の両手を握り、なにやら、パワーを送ってくれる
そうして、大好きな3人に見送られ
私はあの人のもとに向かった・・・・
ゴクッと生唾を飲み込み、ドアノブを回す
昨日までは普通に開けていたこのドアも今は、私の心のように重い
「おはようございます!」
「おはよう、ゆうちゃん。」
いつもの会話を交わす、私とあの人
ここは、私のバイト先のパン屋さん
あの人はこのバイトの先輩