恋のつぼみ
「ゆうちゃん、顔赤いよ?
大丈夫か?」
自分ではポーカーフェースでやり通せれたと思ったのに、私の顔は正直なのか・・・
「・・・・・・そ、外が暑かったから。」
「・・・・ふぅん。気をつけろよ。」
そう言って、私の頭をポンポンする
私はこれをされる度に嬉しくなると同時に
寂しくもなる
前にお客さんで来た、小学生くらいの女の子にもしていた
それを見て、私は思った
彼にとって私は女じゃなくて、女の子なんだ
あの子のように
所詮、妹くらいにしか思われてないのだ
それが嫌でもわかってしまうからポンポンは少し寂しくなってしまう
けど、触らないでとも言えない
やっぱり好きな人と触れ合えるのは
うれしいことなのだ
私の好きな人はもてる
だから、余計に私は自信をもてない
私があの人を好きでいていいのか
一緒に並んで働いていていいのか
あの人に笑顔を向けられていいのかーー
けど、そんな悩みは今日で終わる
私は、バイトが終わったら告白して
妹から女と意識してもらうようにする