天空のエトランゼ〜哀しみの饗宴(魔獣因子編)〜
「たくさん?」

「そう…たくさんです」

美奈子はカウンターから、立ち上がり、

いきなり、デニムのパンツのポケットに両手を入れると、

「よう!あんたとこのコ〜ヒ〜!さいこうに、うまいぜ!」

チンピラのような口調で話しだす。

「ぐぅ!」

と親指を突き出してから、恥ずかしそうに、席に座った。

店には、マスターしかいないの確認していたが、

やはり恥ずかしい。

マスターは呆気に取られた後、笑顔になり、拍手した。

「素晴らしい」



「いえ!全然です!誉めないで下さい」

舞台の上で、緊張したことないけど…初めての人の前…舞台以外では、緊張する。

美奈子は咳払いした後、

「あたしは、どんな役でもやりたいし…それをやることで、人の気持ちってやつを、多方面から知りたいんです」

美奈子はまた、コーヒーを飲み、

「人の争い…ぶつかり合いってのは、基本的には、他人を理解できないからと、理解しょうとしないから…。そして、自分のエゴを押し付けようとするからでしょ?」




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