天空のエトランゼ〜哀しみの饗宴(魔獣因子編)〜

刻印

人は狂うのか?

狂ってるのか?

明確な答えがない!

故に真実も、時に狂っている。






故に…。




不思議なメールが、届いた。


“次の時雨が、降るとき.....闇を持つ者の中で会いましょう。鍵は、雨滲む光の中”


そのメールの意味が分からない。

しかし、僕の携帯にメールが来るということは、尋常ではない。

「時雨って、何だ?赤星」

僕の左耳につけたピアスから声がした。

「この季節に降る雨のことさ」

異世界から来たアルテミアには、この世界の言葉など知らない。

「お前の世界の人間は、おかしいな...雨は、雨だろ?どうして、違う名前を付ける」

アルテミアの疑問に、僕は苦笑した。

「そうだね...」

突然、僕の額に一粒の雨が当たった。

僕は、空を見上げた。さっきまで、晴れてた空から、雨が落ちてくる。

(風流で付けた...)

と言おうとしていた僕は、空を見て...言葉を変えた。

「多分...思ったんだよ...」

僕は空を睨んだ。

「この雨は、普通と違う」


(狂っていると..)



ネットの一部のサイトで、噂が広がっていた。

人ならざるものに関わった者...

を助ける者がいると。

それは、ブロンドの女神。


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