天空のエトランゼ〜哀しみの饗宴(魔獣因子編)〜
亜梨沙が、意識を取り戻した時には、


亜梨沙は…校門をくぐり、駅への道を歩いていた。

「え?」

少しきょとんとした後、亜梨沙は、何も思い出さず…普通に、帰路を歩き続けた。



次の日。

亜梨沙の斜め前の席に、風邪をこじらせて、しばらく休んでいた楓が座っていた。今日からまた学校に、来ていた。


何気ない1日。

亜梨沙は、頬杖をついた。

携帯を取出し、メールをチェックする。



最近、ネットで少しだけ…うわさが飛びかっていた。


この世のものではない事件に、巻き込まれた人達を救う者がいると。

あるサイトに、書き込むと、助けに来る。

それは、この世の者とは思えない……美しいブロンドの女神。

女神が助けに来ると。



メールをチェックしていた亜梨沙は、送信に送った覚えがたいメールを見つめた。

「何これ!」

内容を読んで、気持ち悪くなった亜梨沙は、すぐにメールを消去した。


メールには、こう書かれていた。


助けて……と。







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