天空のエトランゼ〜哀しみの饗宴(魔獣因子編)〜
「かわいそうだけど…」

綾子の目が赤く輝き、悲鳴を上げた女の瞳を射ぬいた。

女の体が、硬直して、動けなくなる。

「あたし……男はいらない…。女しか…食べないの」

男を食う魔物を蹴飛ばして、綾子は女に近づき…口を開いた。

鋭い二本の牙が覗かれた。

そして、女の首筋に牙を突き立てた。





< 88 / 227 >

この作品をシェア

pagetop