ファンタスティック·レボルバー
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しばらくして落ち着いた私は、また、柴本くんと並んで歩き出した。
さっきの出来事が気まずくて、お互いに何も話せないまま、ゆっくりと歩き続ける。
人気のない住宅街に、柴本君が押す自転車の、カラカラという音が響く。
気付けば私達は、うずまき公園の傍まで辿り着いていた。
「少し、寄っていかない?」
「うん」
柴本くんの誘いで久しぶりに入った公園は、何だか全てが小さく見えて、不思議な感じがした。
ぐるぐるとうずまきのように伸びるローラー滑り台が真ん中にある。
だから、うずまき公園。
公園の隅にある木製のベンチに、私達は2人で座った。