ファンタスティック·レボルバー
「えっ?……柴本くん?」
突然の大きな声と開いたドアに驚いて振り向くと、柴本くんが立っていた。
必死で肩を動かしながら呼吸をする姿が、何だか生物室には似合わない。
額には汗も滲んでいる。
「柴本くん、どうかしたの?」
何故かきょとんとして立ち尽くしている柴本くんに問い掛けると、はっとしたように私の方へ歩き出しながら、逆に問い掛けられた。
「二条、……倉持、に、襲われてない……よね?」
「えぇ!?」
あまりにも突拍子もない質問に、思わず声を張り上げた。
「お、襲われるわけないよ!先生には彼女がいるって言ったでしょ?」
「だから、その彼女が二条なんでしょ?昨日否定してたのは教師と付き合ってるのがバレると困るからで……」
「いや、本当に違うってば!」
どうしてそんな勘違いが1人歩きしてしまったのかは、よくわからない。
でも、本当に違うのだからしっかりと誤解を解いてもらわなきゃ困る。
それに私自身が、柴本くんに誤解されていることに何故か傷ついている。
「いや、でも今日聞いたんだ!『サチカー、7時に行くから待ってろよ。来なかったら?……襲う?』って倉持が電話で話してた! サチカって二条でしょ?」
突然の大きな声と開いたドアに驚いて振り向くと、柴本くんが立っていた。
必死で肩を動かしながら呼吸をする姿が、何だか生物室には似合わない。
額には汗も滲んでいる。
「柴本くん、どうかしたの?」
何故かきょとんとして立ち尽くしている柴本くんに問い掛けると、はっとしたように私の方へ歩き出しながら、逆に問い掛けられた。
「二条、……倉持、に、襲われてない……よね?」
「えぇ!?」
あまりにも突拍子もない質問に、思わず声を張り上げた。
「お、襲われるわけないよ!先生には彼女がいるって言ったでしょ?」
「だから、その彼女が二条なんでしょ?昨日否定してたのは教師と付き合ってるのがバレると困るからで……」
「いや、本当に違うってば!」
どうしてそんな勘違いが1人歩きしてしまったのかは、よくわからない。
でも、本当に違うのだからしっかりと誤解を解いてもらわなきゃ困る。
それに私自身が、柴本くんに誤解されていることに何故か傷ついている。
「いや、でも今日聞いたんだ!『サチカー、7時に行くから待ってろよ。来なかったら?……襲う?』って倉持が電話で話してた! サチカって二条でしょ?」