初恋ストロベリー
「ね、美咲は部活とか入ろうと思う?」
放課後の教室で、真衣が聞いた。
「うーん、あたしは入るなら吹奏楽部かな 真衣は?」
中学3年間吹奏楽部に入っていたから、また入るなら吹奏楽だなぁ。
「本当!?偶然、あたしも吹奏楽部入りたかったんだー 実はね今日体験の予約したの
美咲も行かない?」
真衣が、にこにこして言うものだからあたしは3階の音楽室まで真衣と行った。
「失礼しまぁす」
軽くノックをして、頭を下げながら音楽室へ入った。
「一年生?可愛い~ 体験だよね!こっち、こっち」
胸に、3-A石井と書いた名札をつけた先輩が手を引っ張って
案内した。
「凛菜、体験生だよ あっ、この人は部長だからね」
長い黒髪のロングヘヤ―の人が座っていた。
「はじめまして、部長の白江凛菜です 宜しくね えっと・・・杉山美咲ちゃんと
佐々木真衣ちゃん・・・かな?」
メモ帳と私たちの顔を見比べながら、話す。
「はい!」
「はい」
真衣の大きな声に、私のハイは消された。