初恋ストロベリー

oono:zilyunpei
「杉山美咲?」

顧問が来て無くて朝練が中止になった俺は、3年の教室にいた。

昨日の1年の話をすると、友達の佐野康揮が言った。

「おう、2年の弟が部活の時すれ違ったらしい」

「そうなんだ」

「ねーえ!今度のクラス会、行くよねぇ・・・!」
俺達の机に、女子制服が近づいた。

「まりや?」

「ちょっとお!淳平っ、まりやとかもうNGなんですけど・・・!」

「って言うお前も、淳平って何だよ!」

少し照れた顔をして、あいつは笑った。

「クラス会の出欠・・・大野淳平だけだってさ!里紗が困ってるよぉ?
佐野はきちいんと、出してましたけどねぇ」

嫌味たっぷりに言われた俺は、絶句した。

「う、うっせーな しんね―し!出るから、お前が勝手に出せば?」

「はぁ!?いい加減にしてよねー 声かけまでしたんだから、自分で言ってね!!
部活行かなくっちゃー」

あいつ・・・。

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