初恋ストロベリー

昨日の夜遅くまで真衣と電話して

「そりゃ、美咲 美咲が大野先輩好きなんだろうねぇ」
と普通に言われた。

「好きだったら何!?てか、そんな自分がおかしいと
今自分で思うんだけど」

「めんどくさいな、その状況・・・ 告れば?」
またまた、普通に告白しろとまで言われた。

「なんでそんな冷静なの!?」

「だって、好きな人が出来て 相手の気持ちはひとまず置いて

付き合える大チャンスなんだよ!?付き合うために気持ちを届けるには

告るしかないじゃんっ!!」

今度は熱がこもった言い方だった。

「真衣・・・」

「あたしも、恋したよ?中学の時に でもね、親友の事好きだって言われて

その親友は、あの人の事好きでもなくて別の人に告白とかしてたのに

もっと早く言えばよかったって後悔した、友達は知ることもなく付き合い始めて

あたし・・・どうすればいいかわかんなかった

だから、今度から 絶対好きになったら告白するって決めたの」

そんな事が、真衣にあったなんて・・・。

知らなかった。真衣のこんなマジな声も聞いたことなかったし

いつも、笑って楽しんでる真衣が裏でこんな事決意してたなんて。

「そう・・・だったんだね」
あたしは昨日これしか真衣に言えなかった
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