初恋ストロベリー

「杉山美咲・・・な?」

やっと覚えてくれた。

そんな事どうでもいいの。

「あのっ・・・」

顔が赤く、熱くなるのが自分でもわかる。

初めて告白する。

心臓の音が耳のすぐ近くで鳴ってるかの様に

大きく聞こえる。

「ふー」

深呼吸をして言った。

「先輩、あたしと付き合って下さい」

必死の思いであたしは言った。

もうこれが言えたら、結果は・・・。

こんなきれいごと言えないけど、言えて良かった。

「いいよ」

「えっ?」

そんなすぐOKなの?

「俺も、タイプ 美咲みたいなの」

キャー!!美咲?美咲?今そう言ったよね?

「先輩!!」

「その呼び方も、やめていいよ 淳平とかでいいから」

クールなまなざしで、あたしの目を見る。

「はいっ」

「敬語もいいよ」

こんなとんとん拍子で進むなんて。

初めての恋なのに・・・。

やった・・・!!
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