初恋ストロベリー
「どこのお店ですか」
声が低くなったのもわかる。
「えっと、二階の・・・フーベリとか
いうお店だったような」
フーベリ!?
雑誌によく載ってて可愛いブランドじゃん。
「真衣、どーぞ成田先輩とごゆっくり」
真衣に言うとあたしは、走った。
二階のお店に着くと・・・。
「どれがいいと思う?」
まりや先輩の声が聞こえた。
「うーん、合わせてみて」
彼氏と彼女じゃん・・・。
背の高さもつり合ってるし、顔だって。
美男美女。
「お似合いですよ、お二人もお洋服も」
店員さんの一言であたしの顔が
もっとひきつる。
「いえ、彼女にプレゼントする服を
選んであげてるんです」
淳平が言った。
「そうですかぁ、こんな美人の彼女さんなら
なんでもお似合いですよ」
「いえいえ、俺の彼女は別なんで」
淳平・・・?
まりや先輩もうなずいてる。