初恋ストロベリー

「そこのお店の外で、凄い顔してる
のが俺の彼女なんでね」

意地悪く笑うと、あたしの方をみた。

「ヤバッ」

私はくるっと振り返って一階へ

逃げるように降りた。

「真衣、あたし外でアイス食べたいなぁ」

「気付かれたかー OK 行こ」

真衣は本当にいい子だなぁー。

そして、アイスクリーム屋さんに

入ると、真衣に事情を話した。

「くぅー悔しいけど、あたしもその店員さん
だったらカップルって思っちゃうね」

真衣、それわかってるけど失礼です・・・。

「でも、それって美咲に服選んでるって
事でしょ?しかもフーベリで」

そこを言われるとにやけちゃうって笑。

「まーね、でも恥ずかしいし」

アイスを食べようとすると、携帯が鳴った。

「ヤバい予感するけど」

真衣が言った。

「あたしも・・・」

「着信:大野淳平」
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