初恋ストロベリー
oono:zilyunpei
「おい、まりや」
課外の休み時間、俺はまりやに声をかけた。
「何ぃ?」
パッと振り返った時に動くまりやの髪の毛
そっくり・・・・・。
イヤ、よせ。
「だ~から!!何ってば」
「あーごめん、今週の課外がない日
買い物付きあってくんねーかな?」
「買い物?淳平の??」
「違う、彼女の」
俺がいうと、まりやは目をまるくして
言った。
「えー!?彼女とかつくっちゃったのぉ!?」
「作ってわりぃかっつーの」
「復活したってことねぇ?もう忘れたんだぁ」
にらみつけるように喋るまりやの顔を
じーっと見てると、なんて似てるんだ。
「やめてよねぇ?似てないからあ
んじゃっ!買い物の条件、彼女の名前告白!」
こまったようにまりやは笑った。
「一年の杉山美咲」
驚いた顔をして、少し困ったように
窓をみると、OKサインを出した。