初恋ストロベリー

oono:zilyunpei

「おい、まりや」

課外の休み時間、俺はまりやに声をかけた。

「何ぃ?」

パッと振り返った時に動くまりやの髪の毛

そっくり・・・・・。

イヤ、よせ。

「だ~から!!何ってば」

「あーごめん、今週の課外がない日
買い物付きあってくんねーかな?」

「買い物?淳平の??」

「違う、彼女の」

俺がいうと、まりやは目をまるくして

言った。

「えー!?彼女とかつくっちゃったのぉ!?」

「作ってわりぃかっつーの」

「復活したってことねぇ?もう忘れたんだぁ」

にらみつけるように喋るまりやの顔を

じーっと見てると、なんて似てるんだ。

「やめてよねぇ?似てないからあ

んじゃっ!買い物の条件、彼女の名前告白!」

こまったようにまりやは笑った。

「一年の杉山美咲」

驚いた顔をして、少し困ったように

窓をみると、OKサインを出した。
< 86 / 94 >

この作品をシェア

pagetop