女王様のため息
本当の司は、自分の大切なものには行動も言葉も素直にダイレクトに。

気持ちを注ぎきるんだなと、気づいて照れくさくなる。

私と一緒にいられる事に、素直に嬉しさを見せてくれる司の本来の姿が愛しくて、自分からもぎゅっと司を抱きしめた。

「へえ、やっぱり真珠もその気なんだ」

嬉しそうな言葉が吐息と一緒に聞こえるけれど、同時に感じるのは、一層速くなった司の鼓動。

私が抱きしめた途端に慌ただしくなったその鼓動に自信を得て。

時計をちらりと見ながら。

「あと30分なら、大丈夫かな……?」

私の言葉に、司は大きな声で笑った。

「もっと欲しいけど、仕方ないか。そのかわり、夕べよりも密で濃い俺をやるよ」

その瞬間、私は司に覆いかぶさられ、両手をシーツに押し付けられて、言葉通りの密で濃い時間を与えられた。

……30分間だけど。

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