女王様のため息
これまでとは全く違う司の艶のある態度が、私の感情や体全てを麻痺させた。
「……司、これ味がしない……」
「くっ、そこかよ。なんで、今そんな事を気にするかな……」
私の頭を軽く小突いて、くすくすと笑う司は、私が箸をつけた揚げ出し豆腐を口にして、さらに喉の奥で笑った。
横顔だけど、やっぱり整ってる人って、どんな仕草も格好いいな、と改めて思う。
こんな時だけど、私って緊張感ないのかな……。
いつも、彼女の前でもこんな格好いい顔、見せるのかな。
「ちゃんと、うまいぞ。出汁も効いてるし、豆腐自体もうまい。これで味がしないほど、俺の言葉に動揺したか?」
ん?と顔を近づけてくる司から、あわてて少し距離を作ったけど。
遅かった。
「……司、これ味がしない……」
「くっ、そこかよ。なんで、今そんな事を気にするかな……」
私の頭を軽く小突いて、くすくすと笑う司は、私が箸をつけた揚げ出し豆腐を口にして、さらに喉の奥で笑った。
横顔だけど、やっぱり整ってる人って、どんな仕草も格好いいな、と改めて思う。
こんな時だけど、私って緊張感ないのかな……。
いつも、彼女の前でもこんな格好いい顔、見せるのかな。
「ちゃんと、うまいぞ。出汁も効いてるし、豆腐自体もうまい。これで味がしないほど、俺の言葉に動揺したか?」
ん?と顔を近づけてくる司から、あわてて少し距離を作ったけど。
遅かった。