black or white
パシャ…ッ
少女は自分のつくった死体に躓き
血のなかに尻餅をつく
「や、こないで
わたしなんにもわるくない
わるいのはにんげんだから
わたしはなにも」
「君も'人間'だよ」
彼の言葉に少女の顔は蒼白になり
時が止まったかのように
機能することをわすれる
「でも僕は違う」
「…?」
「僕とおいでよ
恐怖もなにも感じない世界に
つれていってあげる」
いたって真剣な顔つきで
少女に手をさしのべる