気まぐれダーリン。
「彩月~!もうわかんないよ~」
もうどうしようもなくて、親友の彩月に弱音をはいた。
「透くんどうしたんだろうね~」
彩月も首をひねって一緒に考えてくれるけど、理由は見つからない。
「どうしよう、別れるとか言われたら」
「大丈夫だって!あんなにれんにベタ惚れなのに」
しゅんとするあたしによしよしと頭を撫でてくれる彩月、
その優しさに涙がジワリと溢れそうになったとき、
「わっ?!」
急に後ろからぎゅうっと抱きつかれた。
「とーる?」