幼なじみゲーム
━ガチャンバタンッ
「離してっ!」
「鈴?何で喧嘩になってるわけ?」
「だって…龍の機嫌悪いからっ…っ!」
俺の機嫌悪いからって泣く?普通…泣かないんじゃ…
「機嫌悪くないよ?」
「ホントに?」
鈴は涙目と上目遣いで俺を見上げてくる。
ヤバイ…抑えられねぇ…
━ドンッ
「………っ!」
鈴を壁に押し付けてしまった…袋の中でアイスが溶ける。
「鈴、目瞑って。」
「…………」
鈴は静かに目を瞑った。
『幼なじみゲーム』を覚えてるんだな。