俺が初恋??それってどうなの??
「あの日お借りした傘、お返ししないといけないのですが、自宅にあるので今日は返せないな・・・・・すいません」



なぜだろう・・・・・。



鏡子が俺を見ている。



鏡子の目に見つめられていることに、



そのことだけに、



俺の意識は集中してしまっていた。



「あぁ、あの傘はいいです。返していただくつもりもありませんでしたし・・・・・気にしないでください」



鏡子はそのまま話を続ける。



「あの日、私・・・彼のことで悩んでて気持ちがとても落ち込んでいたの。店長さんにこんなことお話しするなんて、なんだか恥ずかしいんだけど・・・・・いいのかしら・・・」



「俺でよければ、話してください」
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