俺が初恋??それってどうなの??
鏡子はしばらくの間、下を向いていた。



鏡子の答え。



俺は何かを期待しているのだろうか?



鏡子の答え。



俺はどう答えてほしいんだろう?



立ち止まる俺。



それに合わせ足を止める鏡子。



その時、



スーっと、風が2人の間を吹き抜けた。



風とともに舞い続ける桜の花びら達。



粉雪のように、俺に、鏡子に、



降り注ぐ白い花びらを見つめながら、



俺は鏡子の答えを黙っ待っていた。





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