俺が初恋??それってどうなの??
店は今日もすぐ満席になる勢いだった。



俺は狭い店の中をあちこち動き回りながら、接客をする。



雨の中来てくれるってだけでもありがたい。



だから俺も出来る限りの仕事をする。



それぞれの客が満足して帰ってほしいから。



店のカウンター脇にあるピンクの傘を見て、



「この傘かわいい。優人これちょうだい」



少し酔った客の女が俺に言った。



「それはダメなんですよ。これ俺が借りた傘で、返さなきゃいけないんで・・・・・」



俺はなだめるように答えた。




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