俺が初恋??それってどうなの??
その瞬間、店の扉が開いた。



女に押し倒されたような体勢の俺と目が合ったのは、



店に入って来た・・・・・鏡子だった。



「い、いらっしゃいませ」



久々に見る鏡子の姿に思わずドキっとする俺。



酔ってる目の前の女の客のご機嫌を損ねないように、



優しく離れ、立ち上がった俺を鏡子は無表情で見つめる。



「座って・・・・・鏡子さん」



「なんだか・・・・・オジャマだったかしら・・・・・?」



鏡子の視線、鏡子の声が俺の中に染み渡る。



やっぱり・・・・・この女は俺にとって特別なのか・・・・・。





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