【企画】御伽噺の神様による、御伽噺改造(?)計画!
「はぁ~。愛しのかぐや姫様自ら、お会いしたい、と仰ってくださるとは......」
翁達の家のとある部屋で、かぐや姫と偽って千尋が集めた貴公子達は浮かれていました。
「お待たせしました。私がかぐや姫様の代理です」
千尋が丁寧にお辞儀をしているのを見て、貴公子達は激怒しました。
「ちょっと待て!お前は誰だ!?かぐや姫様はどうしたのだ!!それに、代理だなんて聞いてない!!」
「私はかぐや姫様の召使です。かぐや姫様は自室にいます。だって、代理だなんて言っていませんもの。知らなくて当然です」
千尋はあくまで冷静に、貴公子の質問に答えました。
「じゃぁ千尋。お前に問う。何故、私達の前に現れた」
「はい。あなた達もご存知の通り、姫様は結婚を嫌がっています。ですので、私が変わりにお断りしに来たのです」