【企画】御伽噺の神様による、御伽噺改造(?)計画!
そして一言。
「あら?その子の言っていたことは本当よ?私はどなたとも結婚する気は無いのです」
その言葉に貴公子達は大変ショックを受けました。
「そ、そんな。姫、どうか嘘だと...」
「嘘じゃないって言っているでしょう。
残り十秒以内にこの場から消え失せないと、あなた方の家を潰します。
ですので、さっさと消・え・ろ。
......あら、言葉が乱れてしまったわ。御免あそばせ」
かぐや姫はそう言うと、黒笑を浮かべながら部屋を出て行きました。
「「「「「......」」」」」
その場にいた貴公子達は、顔を青ざめて立ち尽くしていました。
「では、私もそろそろ行きます。
姫様の仰るとおりに、早く消えてください」
千尋は、終始淡々と言うとかぐや姫の後を追うように部屋を出て行きました。
かぐや姫の豹変振りに恐怖を抱いた貴公子達は、渋々かぐや姫の求婚を諦めました。