【企画】御伽噺の神様による、御伽噺改造(?)計画!
神様と天使達は、それからしばらくパソコンの画面を見つめていました。
「お!今から家に帰るところだな」
神様がそういったその直ぐ後に、パソコン画面に映っていた少女は家に入っていきました。
そして、そのまま少女は部屋に向かわず書斎と思われる部屋に向かっていきました。
この少女の行動を見た天使が一言。
「うわっ!?この子、真面目なんですか?」
「まぁ、大人しく見てるんだな」
そのまま黙って画面を見つめていると、少女が書斎の棚から一冊の本を取り出しました。
「「かぐや姫...?」」
そう、少女はかぐや姫の本を取り出し読み始めたのです。
それからしばらく経った後。
本を閉じた少女は、泣いていました。
そして、言いました。
『あぁ、何て感動的な物語。結局はかぐや姫と別れることになってしまう翁達の運命......。
御伽噺は何でも好きだけれど、この物語が一番好き...!』
「......は?何ですか?この子」
天使は呆れ顔で一言呟きました。
「フフン♪この子は若者では珍しい、御伽噺をこよなく愛する女子中学生なんだよ!!
ちなみに、名前は西島千秋(ニシジマ チアキ)。中学1年生で、好きな御伽噺は【かぐや姫】だそうだ。
【かぐや姫】の最後を悲しんでいるこの千秋という少女に、結末を変えてもらおうと思ってな!」
自信満々に答える神様に天使達は最もな質問をしました。
「それで。この少女は、一体誰が。どうやって連れてくるんですか?【かぐや姫】の物語にどうやって入れるんですか?」
しかし神様は、この質問の答えはとっくに考えていたようです。