蜜柑の神様【企画】
蜜柑の神様、とーじょーです
時期は2月下旬。


段々と暖かくなってくる、今日きょうび。


俺、浅野慶太(Asano Keita)は自分の部屋のあるモノを片付けようとしてた。


それは、


コタツや。


ぼちぼち片付けなアカンな~、と思ってはいたんやけど、めんどくさくてやらなかった結果、母さんの雷が落ちたワケ。


『いつまで出しておくのよっ!』ってな。


俺、母さんの声真似上手いんやでー!


って話ズレてもうた。


ここで反抗するんが思春期真っ盛りの中1男子のはずや。


せやけど残念ながら俺の母さんは怖すぎるねん。


当たり前の様に包丁を取り出すからな。


たとえ冗談だとしても、恐ろしいわ。


さて、と。


過去を振り返るんよりもまずは、目の前のモノを片付けな。


そう思い改めて目を向けると、机に蜜柑が乗っとった。


…ん?こないなトコに俺置いたか?


綺麗なオレンジ色をした皮には、何やら不思議な文字が書いてある。





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