私の帰る場所

いつも突然で……

この日、天気は雨だった――

私は母に見送られ
新しいお父さん。龍太郎の車に乗り学校へ行った。

学校前の信号で止まると

「いってらっしゃい!」

龍太郎は私に笑顔で
見送ってくれた。

『いってきまーす。』

私は雨の中
傘を差して車を降りて学校へ向かった。



母と龍太郎が結婚して五年が経ち、
私は小学6年生になっていた。



その日、降った雨は一日中ムシムシして
とても居心地の悪いモノだった…


放課後、教室掃除をしていると
担任が急いで教室に入ってきた――


私は、先生のいうことが理解できなかった。


母が事故で病院に運ばれたなんて――
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