女王子と男姫!?




【乃愛side】



廊下に出ると、見慣れた人物がこちらに手を振っていた。



「おはよう、知夏。」


「おはよ!朝からモテモテだね!」



この子は桐島 知夏。
私にとって唯一の幼馴染み。

幼稚園の時に知り合って高校まで一緒という奇跡的な友達。


スポーツ特待生として入学を許可された私に対して、知夏は中3の夏から一気に受験モードに突入してめでたく合格を手にした努力家だ。


身長が150cmと可愛らしい身長で艶のある黒髪は高い位置でポニーテールでまとめられている。
清楚な女の子って感じ。



「それ男子にも言われたんだけど。」


「だって本当の事じゃん!」



可愛い容姿とは裏腹に豪快に笑いながら私の背中をバシバシ叩く知夏。


いや、知夏ちゃん。普通に痛いから。


知夏は「ギャップが凄い女の子」で有名らしい。

オマケに小柄な体格にして強烈な力を秘めている。

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