小さな宝物
あたしはなんとか遅刻ギリギリで学校に着いて自分の教室に入る。


『おはよぉ♪今日は遅刻?』


親友の大谷ちづるがイスを持ってあたしの席に来る。


『朝から最悪だよぉ。』


あたしは不機嫌な顔をしてタオルを机の上に置いた。


『タオル?今雨降ってた?』


ちづるは不思議そぉにタオルを手に取って見てる。


『実はさぁ…』


あたしが朝の出来事を話そうとすると…


カチャン


『ん?』


なんか足下に落ちた。


2人で床を除き込み拾って見ると…


『名札…?』


あたし達は声を合わせて呟いた。


名札には「清流高校・木村」とだけ書いてある。


『え~!あおいってば清流高校に知り合いいんの!?誰よ!』


一際目立つ声でちづるが叫ぶ。辺りはシーンとしウチらは注目の的だ。


『し~!ちづる声デカい!!』


あたしは慌ててちづるの口をふさぎ、朝の出来事を説明した。


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