小さな宝物
★決心★
あれからあたしは、毎日遅刻ギリギリのあの電車で通学してる。
だって…木村って人に逢えるかもしれないでしょ?
『まぁ、実際はそんなにうまくいかないんだけどね!』
溜め息混じりに口からこぼれた。
学校までの駅に着くたびにキョロキョロ…
諦めつつも期待なんかしちゃってるあたし。
『今日も駄目だぁ…』
つぶやきながら教室に入る。
『あっ!あおい♪おはよぉ~!』
あたしの席からちづるが元気に手を振る。
『おはよ。てかソコあたしの席だから!』
あたしは笑いながら言った。
『いいぢゃんよぅ。』
ほっぺたをプゥってふくらますちづるは可愛い。
『あは!スネないでよ。』
あたし達の朝は、いつも通りたわいもない会話で始まる。
『ねっ!あおいは志望校決めた?』
ちづるは進学希望の用紙を持ってあたしに聞く。
『全然!なんかどこでもいいっていうか…ちづるはもぉ決めた?』
あたしはスッカリ頭から消えてた用紙にちょっと焦る。
『ん~。お母さんが近くの高校にしたらって言うから、清流高校か滝川高校にしようかなぁって思ってる。けど内心わかんない。』
ちづるは困ったように言う。
ちづるは頭がイイ。あたしとは兎と亀ぐらいの違いで優秀だ。
だからどこの高校でも余裕だろうな。
『いいなぁ~ちづるは頭よくて。』
あたしは自分の席の後ろに座りながら言う。
『普通だよ!あおいが勉強しないだけ!』
ちづるは厳しい顔で言う。
『うぅ…あたし勉強嫌いだもん。』
机に顔を伏せながら言う。
だって…木村って人に逢えるかもしれないでしょ?
『まぁ、実際はそんなにうまくいかないんだけどね!』
溜め息混じりに口からこぼれた。
学校までの駅に着くたびにキョロキョロ…
諦めつつも期待なんかしちゃってるあたし。
『今日も駄目だぁ…』
つぶやきながら教室に入る。
『あっ!あおい♪おはよぉ~!』
あたしの席からちづるが元気に手を振る。
『おはよ。てかソコあたしの席だから!』
あたしは笑いながら言った。
『いいぢゃんよぅ。』
ほっぺたをプゥってふくらますちづるは可愛い。
『あは!スネないでよ。』
あたし達の朝は、いつも通りたわいもない会話で始まる。
『ねっ!あおいは志望校決めた?』
ちづるは進学希望の用紙を持ってあたしに聞く。
『全然!なんかどこでもいいっていうか…ちづるはもぉ決めた?』
あたしはスッカリ頭から消えてた用紙にちょっと焦る。
『ん~。お母さんが近くの高校にしたらって言うから、清流高校か滝川高校にしようかなぁって思ってる。けど内心わかんない。』
ちづるは困ったように言う。
ちづるは頭がイイ。あたしとは兎と亀ぐらいの違いで優秀だ。
だからどこの高校でも余裕だろうな。
『いいなぁ~ちづるは頭よくて。』
あたしは自分の席の後ろに座りながら言う。
『普通だよ!あおいが勉強しないだけ!』
ちづるは厳しい顔で言う。
『うぅ…あたし勉強嫌いだもん。』
机に顔を伏せながら言う。