小さな宝物

『あっ…たぁ…!!』


そぉ!そこにはあたしの名前…


あたし受かってた!


ちづるの名前の下にあたしの名前があった!


受かった!


『ちづる!あたし受かったよ!一緒に受かったよ!』


あたしは涙を浮かべながらちづるに抱き付く。


『うん!頑張ったね!また一緒に3年間過ごせるね!?嬉しい!』


ちづるも涙目であたしを抱きしめて言った。


ちづるってば自分の事よりあたしの事ばっかりなんだから。


そんなちづるが親友であたしは幸せだよ。


ちづる…ありがとぉ。


あたし、ちづるを大事にするから。


ありがとぉ…


『ちづる大好き!?』


あたしはそう言いながら、またちづるに抱き付いたんだ。


清流高校の校庭は桜満開で、なんだかあたし達の合格を喜んでくれてるように感じた。


あたし、ココで憧れの高校生活を送るんだ。


あの人がいる…清流高校で


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