大好き。大好き。…大嫌い。
「まあ、それはともかく」
『なんすか?』
「さっさと教室行こうよ。佐土原(サドハラ)先生と離れられる」
そう言えば、七海は先生のことを毛嫌いしてましたしね。
あれ?さっきあってた集会で六年の担任の中に先生いた気がします。
『七海ー…もしかしたらまた、先生のクラスかもよ?』
「うっわ!それマジで終わってる!」
私が言った瞬間、七海は顔を歪めました。
『終わってるって…』
苦笑する私を放置したまま、七海は何かブツブツ言っています。
怖いから話しかけません。