さよなら、ハッピー亭
ヤフーパートナー
★出会い★
私と彼女は2008年3月にヤフーパートナーという出会い系サイトを通じて知り合いました。お互いバツありで彼女は私より6歳下。初対面で意気投合し、朝まで飲んで即日交際スタート。さらに、交際まもなく私たちは彼女の息子二人と計4人で同居するようになりました。年頃の子供がいる家で同居することに対して、私は当初すごく抵抗を感じていましたが、「いい加減な気持ちで付き合ってるわけじゃないんだから、家族として4人の生活に早く慣れてもらわないと」と彼女に言われ、将来籍を入れる覚悟を決めて同居することにしたのです。
★明日は明日の風が吹く★
人には色々な側面があり、「良い面も悪い面も含めて好きになる」ということが人を好きになるということなのだと思います。その意味で言うと、私は本当に彼女が好きでした。気が強くて淋しがりやで好き嫌いがハッキリしていて刹那的。生活感を感じさせない女性でした。別な言い方をすれば節約とか貯金とかにはまったく無頓着で、健康的な趣味やスキルアップにも一切興味を示さないタイプ。「貯金なんか一度もしたことない」と言い放ち、たしかに普段のお金の使い方にも主婦らしい緻密さがまったく感じられませんでした。江戸っ子でもないのに宵越しの金を持たないタイプです。そして、お酒とカラオケと温泉とパチンコが大好き。刺激を求め、その時の気分次第で漂うような生き方をする女性でした。

協力しあって豊かな人生を築いていくパートナーとしては心もとなく、危なっかしい。ですが、そんな彼女に私は親近感を抱きました。私たちは似たもの同士なのです。地道な努力をすることなく一攫千金を夢想する、まさに根無し草どうし。違うところといえば、彼女は私より少しだけ計算高く、私は彼女より少しだけ無責任。そんな二人が、こともあろうに結婚を前提に同棲を始めたのですから順風満帆に事が進むはずありません。

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