神と天使とmission~世界を敵にまわしても~
また黙ってしまった。
「その…証拠とかはないの?」
「…」
ブワッ!
「えっ…」
公園にいたはずなのに一瞬にして見慣れた商店街にいた。
「嘘…じゃあ天使って言うのは…」
後ろを振り向いて私を見ていた少女は人々の雑音とともに消えていた。
「あれ?」
本当に天使だったんだ…
あれは嘘じゃなかったんだ…!
やっとあの数分の事実を理解した珠稀は、急に胸がこみ上げてきて
商店街を走り出した。
私、さっき凄い体験をしたんだ!
天使に会ったんだ!
おとぎ話じゃない!
瞬間移動したんだ!
嬉しくて嬉しくて気持ちが溢れてくる。
「そうだ!これを次の自由課題にしよ!」