神と天使とmission~世界を敵にまわしても~
第1章~私と少女~
私は……一体…
~“何のため”に存在するのか~
真壁珠稀。これが、私の名。
唯一のソンザイを現す文字だ。
「…き。……たまき!」
「…!?」
私は友人の麗子に名前を呼ばれ、ようやく自分が眠って
いたことに気づいた。
「ま~た居眠りしてたの?最近多くない?」
「ダハハハ…はは…は…はぁ。」
確かに言われてみれば春に移り変わろうとしているせいか、
最近よく眠気が襲いかかる。
「ったく…」
その時、終了のチャイムが響き渡った。
「そうだ!れいこぉー、今日先帰るね!」
「あいよ!了解しました。」
麗子と私は研究部に所属していた。
研究といっても化学的なものじゃなくて、興味深いものを
各自で研究をしてレポートを提出する。
まぁ、小学生の夏休みの自由研究みたいなものだ。
特に入部した理由はないけど…あったとしても楽そうだから。