放課後・・・恋に落ちて
ただひとつ・・・疑問があった。
それは、あのかっこいい男の子。実は、あたしの隣の席だったんです。
でも・・・あの日以来学校に来てなくて、いわゆるサボりってやつです。しかも、あの男の子の友達、大崎夏夜(おおさきなつや)くんの彼女が久美だったり・・・と、色々衝撃的な事だらけな毎日です。あの男の子の名前・・・何ていうのかな?
あの日以来来てないので、名前も知らないのです。でも、あたしはその子が気になって仕方が無いのです。


「なるさぁ~今日の放課後、ちょっと無理んなったぁ。ごめんな」

「いいよいいよー!夏夜くんでしょ?行ってきな!!」

「ありがとぉ~~~今度クレープおごるぅ」

あたしは久美に手を振ったあと、教室で掃除をしていた。今日の当番はあたし。なんとも最悪だ。誰もいない教室、静かな廊下、外では部活の掛け声が聞こえてくる。
あたしは掃除を終え、自分の席に着いた。授業中、ここから色々な光景が見れる。先生の話を聞いてもくもくとノートをとる人、先生の話なんか聞かずにケータイをイジる人、内緒で手紙を回す人、雑誌を広げている人、おしゃべりしてる人。でも、たった一つ、見えないものがある。それは、隣の席・・・。前を向くと絶対見えない。そして、隣に人はいない。机だけがポツンとあるだけ・・・、はぁ。ため息をつくと急に睡魔に襲われ、そのまま眠ってしまった。
< 5 / 11 >

この作品をシェア

pagetop