続 青薔薇姫
「あっ、おかえり紫苑♪おやつ食べる?」
「……あんた誰だよ。」
明らかに初対面なのに、なんで俺の名前知ってんだよ。
「あたしねぇー、今日から紫苑のママになるのっ♪だからよろしくね♪」
は……?"ママ"……?
コイツが……?
……冗談じゃない。
こんなキモい奴が俺のお袋なんて絶対嫌だ。
俺は女を無視して部屋に入った。
……いつもより空気が悪い。
いつも悪いけど……それ以上に。
急いで制服から私服に着替え、財布とケータイだけ持つと、俺は逃げるように家から出た。