続 青薔薇姫
青薔薇姫
午後8時。
あたしは街の中心部を、ただ宛もなく歩いていた。
まぁ強いて言うなら、平和を守るため。
最近、この街が夜になると危険がたくさん潜んでることが分かった。
だからあたしはソイツらを倒して、サツに引き渡すんだ。
もちろん……彰人と零也直伝の喧嘩でね?
ドカッ
ゴスッ
どこかから喧嘩の音がする。
本能のまま音のするほうに向かった。
チラッと覗くと、1人の弱そうな男が30人くらいの男に袋叩きにされていた。
「てめぇ、この俺にぶつかっただろ!!」
「あっ…謝ったじゃないですか!!」
「俺ら死狐(Shiko)にそんな口叩くとは生意気だな!!」
死狐?族かな?
まぁどうせ雑魚だろうし……助けに行くか。