続 青薔薇姫



見るからに嫌そうな顔をしている龍。


確かに、あれはあたしでもムリだわ……。


あたしも囲まれるのは嫌だけど……。


「あたし龍のこと助けに行く!!」


「あ…あぁ!!」


見過ごすなんてできなかった。


龍が過去に何があったか……詳しくは知らないけど。


でも人をなかなか信用できない龍にとって、今の状況はキツいんじゃないかな……。


まぁ……あたしは"仲間"だと思ってるからってのもあるけど。









「やっぱ瑞華って龍のこと好きなんじゃねぇ……?」


後ろで大雅がふざけたことを言ってることも知らずに、あたしはひたすら龍の元へと走っていた。




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