続 青薔薇姫
………初めてだった。
結花が死んでから、絶対こんな感情を抱くはずなんてないと思っていた。
なのに瑞華と出会って……。
少しずつ、特別な感情が湧いてくるのが自分でも分かった。
もしかしたら結花と同じくらい……いや、それ以上に…。
俺は………瑞華のことが……。
「……龍?」
ハッ……。
瑞華の声に現実に引き戻される。
「……悪い。行くか。」
「うん……?」
腕を掴んだ手を離した瞬間、ものすごい喪失感に駆られた。
あぁ…、こんなにもこの手を離したくないと思うだなんて……。
俺はきっと……いや絶対……、
瑞華が好きだ………。