続 青薔薇姫
「………瑞華?」
突然後ろから声をかけられ、聞き覚えのある声にあたしは振り返った。
「どうしたの?虎太。」
「どうしたのって……。瑞華こそなんでこんなところにいるんだよ。」
「……世直し?」
「……なんで疑問系なんだよ。」
虎太に会うなんて予想外だったけど、バレちゃいけないことでもないからフードを取った。
「俺も世直しみたいなのやってるんだ。それで騒ぎになってたから、来てみたってわけ。」
「ふーん…、そっか。」
「そっけないな…。あのさ瑞華、瑞華さえよければ、一緒にやらないか?世直し。」