続 青薔薇姫



「……スゴく楽しかった。数少ない女友達もできたし、水姫として水狼と一緒にいれた…。

スゴく毎日が充実してて、唯一の味方だったお兄ちゃんを亡くして絶望的だったあたしに、光をくれたんだ…。」


「……。」


「でも…、あるときね、あたしが他の族に攫われたんだ。そのとき水狼のみんなは助けに来てくれた…。だけど……。」


言葉が詰まった。


「けど……どうしたんだ?」


「水狼の圧勝だった…。なのにそこにまた他の族が乗り込んできて……。

総長……紫苑が…、敵の総長に腕を刺されたんだ……。」


「……っ!!」




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