続 青薔薇姫
「その傷は、あたしと水狼を守るためにできた傷……。あたしを捨てれば、刺されなくて済んだの……。
だからね、あたし決めたんだ。水狼を……紫苑を守るために、強くなろうって。」
「じゃあ瑞華が強いのは……。」
「全部水狼のため。幹部2人に喧嘩、副総長にハッキングのやり方を教えてもらった。一刻も早く強くなって、みんなを守りたくて……。」
「瑞華……。」
「でも、違ったんだ……。
紫苑があたしを守ったのは、あたしからお兄ちゃんを奪ったっていう罪滅ぼし…。あたし自身を仲間と認めたんじゃないんだって……。」