続 青薔薇姫



「………青華だ。」


そう言うと、下っ端達はざわめいた。


「青華って……あの青華だよな…?」


「隣の県で炎龍を抜いて、今じゃ水狼と並んでるんだろ…?」


「あの青薔薇姫の……。」


次々と思い思いの感想を言い合う下っ端達。


気持ちは分かるが……今は話が進まねぇ。


「静かにしろ!!」


俺が叫ぶと、一瞬で下っ端達は静かになった。


これも……話すべきだよな……。


「最初に言っておく。青華総長、青薔薇姫は………瑞華だ。」


「「「えっ……。」」」


一瞬動揺した下っ端達も、"そういえば似てるよな"と言い合っていた。




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