続 青薔薇姫



………そして、運命の3時間後。


ブォンブォン……


無数のバイクの音が聞こえ始めた。


「……来たか。」


「……紫苑、今一番、総長の顔をしてますよ。」


突如ポツリと呟いた尚希。


「どういうことだ…?」


「フッ…何でもありませんよ。」


尚希の言葉の意味に疑問を感じながらも、俺は特攻服を羽織った。


3人はもう羽織っていて、戦闘態勢ができていた。


「大好きな喧嘩……。相手が青華なだけ……。」


「どっからでもかかって来い……。」


彰人と零也は自分自身に言い聞かせている。


「………行くぞ。」


幹部部屋の扉を開ければ、そこはもう、戦場になる場所………。




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