続 青薔薇姫
病院に着くと、手術室のランプがちょうど点灯した。
この奥で瑞華が……。
そう考えると、とても胸が痛む。
2年前より痛んだ。
イスには青華の奴らが座ってたから、俺達はその向かい側に立った。
………と、そのとき。
バタバタバタバタッ……
こっちに向かって走ってくる足音が響いた。
「……瑞華……っ!!」
金髪の男が手術室のドアに手をつきながら瑞華の名前を呼ぶ。
「瑞華っ……瑞華っ!!」
瑞華の男なのか……?
「やめろ龍…。落ち着け…、まだ瑞華は死んだわけじゃない……。」
金髪の男……龍を宥めた虎太も、つらそうな顔をしていた。