続 青薔薇姫



「てめぇ……っ!!」


そしてもう1発。


今の虎太は誰にも止められなかった。


「元はといえば全部…っ、全部お前のせいだ…っ!!」


………"俺のせい"?


俺……瑞華に何かしたか……?


…………ダメだ。


記憶をたどっても、それらしきことをした覚えはない。


「ケホッ……意味…分かんねぇ……。」


「お前が認めなかったからだろ!?」


は………?


"認める"………?


「何の話だよ……。」


「お前が瑞華のことを仲間だと思ってなかったからだろ!?

お前を庇って死んだ柚歩への罪滅ぼしだったからだろ!?

水狼から去らざるを得なくなって、俺達のところに来た瑞華の気持ちが分かるかよ!?」




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